誕生
1.経歴
・曹操(そうそう)。姓は「曹」、諱は「操」、字※は孟徳(もうとく)。
※字とは元服時に本名以外につける名。名前はよほど親しい間柄以外では呼ばず通常は字で呼び合うのが礼儀。
・沛国 譙県にて生まれる。
・父は曹嵩(そうすう)。曹嵩は曹騰(曹操の祖父)から費亭候※の爵位を受け継ぎ、曹嵩は大尉※の官まで出世した。曹騰は宦官のため曹嵩は養子。
※費亭候とは列侯(王族以外の一般人がなれる最高の爵位)が費国(兗州にある)内の亭の土地を国から貰ったということ。土地を持つことでその土地の租税をもらうことができる。いわゆる貴族。
※大尉は軍政全般を取り仕切る官職。軍事の最高責任者。司徒(民政全般)、司空(治水土木全般)と並び三公と呼ばれた。
・祖父、父ともに人柄もよくとても優秀な人物だった
中央で官に就く
1.経歴
・20歳の時、孝廉※に推挙され郎※となる
※考廉は郷挙里選の推薦科目の一つで、親へ孝行であり心が清く正しいこと。他の科目より重要視されており、後漢時代は人口20万人に一人の推薦枠。
郷挙里選とは地方の優秀な人材を中央に推薦する制度。いくつかの科目があり科目ごとに推薦枠がある。現代日本でいうと、県知事による推薦で完了を採用する制度。
※郎は皇帝のそばに仕えた一群の官職で、地位が高いほうから順に議郎、中郎、侍郎 、郎中となる
・洛陽北部尉※に任命され、その後頓丘県(兗州 東郡 頓丘県)の令(日本でいう市長)に任命される(昇進)
※洛陽北部尉は洛陽北部の警備責任者
・その後中央に呼び戻されて議郎となる